柳橋中央市場の野菜小売業で10年務め、「ここで養った力を仲卸で活かしたい」と思い西脇青果へ入社しました。
現在は取引先のお客さまを担当する傍ら、若手社員の育成も行っています。この仕事の醍醐味はなんといっても自分自身の裁量で仕入れができること。「ちょっと仕入れが多すぎた」と思っても、お客さまに掛け合ってなんとか完売したときに大きな達成感を感じます。

お客さまの注文だけでは商売の幅が小さくなるので少し多めに仕入れることも大切。それができるのも、これまで培ってきた営業力が自信につながっているからこそです。「天野さんじゃないと」とお客さまにいわれる度に、営業のやりがいを実感します。また産地で生産者の思いを伺いながら知識を研鑽するのもこの仕事の魅力です。今後も経験を重ね、若い人たちにノウハウを伝えていきたいと思っています。

入社当初は配送の仕事を担当し、3年目から希望の営業職に就いてレタス類やタマネギなどを担当しています。野菜は工業製品ではないため日々イレギュラーの連続。自然の影響を受けて価格が常に変動するため、場内外に情報のアンテナを張り巡らせて、相場を調べながら仕入れを行うようにしています。営業職になったばかりの頃は、決まった日にお客さまを訪問し、早く顔を覚えてもらうように尽力。

その甲斐あって強い信頼関係を築くことができ、ますます仕事が面白くなったと実感しています。現在は課長として担当業務以外に数字や人事的な管理も行っています。仕事とは、どこまでいっても人と人。AIや機械化が進む昨今ですが、市場の取引現場で必要なのはコミュニケーション力です。人と接することが好きな人は、ぜひこの仕事でその能力を活かしてほしいと思います。