BLOGBLOG 社長ブログ

新年あけましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。昨年に引き続き、今年もまだまだ新型コロナ感染は治まりそうにありません。新しい生活スタイルも定着していくのでしょう。
年明け早々から、関東1都3県で緊急事態宣言が発出されました。昨年の緊急事態宣言よりは緩いものになりますが、経済への影響は避けられません。

今年一発目は何を書こうか迷いましたが、やはり市場の事を書きたいと思います。

 

卸売市場の初市!

 

卸売市場の年始は、1月5日の初市で始まります。と言いながら、実は年末年始は1日も休みなく会社は動いておりますが…。

例年なら、5日の早朝にセリ台に市場関係者が集まって、初市式が行われます。朝からお酒を振舞う訳にはいかないので、温かい缶コーヒーなどで乾杯し、各団体長が新年の挨拶や今年の抱負を述べ、三本締めで締めるというのが慣例です。毎年テレビのニュース番組で流れます。ただ、今年はコロナの影響で中止になりました。

初市式が終わるとすぐに、その競り台でメロンの競りが行われます。初競りはご祝儀相場といって、通常より高い値で競り落とされます。今年は恐らくそれもなかったと思われます。

 

今年のマグロの初値は?

 

ご祝儀相場といえば有名なのが、豊洲市場(旧築地市場)のマグロの初競りでしょう。毎年「すしざんまい」の木村社長が、派手なパフォーマンスで超高値で競り落とすのが恒例になっています。今までの最高値は、2年前に大間産の一番マグロで3億3360万円でした。今年の最高値は、他の業者で2084万円だったようです。昨年の10分の1、キロ単価では7分の1です。コロナ禍で業務需要が減っているので仕方ないですが、原因はそれだけではないです。

やはり木村社長が参戦?していなかったことが大きいのだと思います。

 

今後の水産業界にとっては

 

木村社長は、コロナ禍でテレビ局の取材など三密になることを懸念して、今年は競りに参加しなかったそうです。

水産業界は全体的に、資源の減少や魚介の価格低下などで厳しい状況にあります。青果業界も一緒ですが、後継者問題にも苦しんでいます。大間などでマグロ漁を行う漁師からみたら、自分が釣ったマグロを数億円で競り落としてくれるかもしれない木村社長は、夢を見せてくれる大切な存在なのだと思います。実際木村社長は、若手漁師が増えていることに手応えを感じてるそうです。市場関係者の間では賛否両論ありますが、今後の水産業界にとって木村社長の存在は、影響力が大きいだけではなく、時代に必要とされているのかもしれませんね。