一年を振り返って

今年も、もう後僅かになりました。
今年はコロナに始まりコロナに終わった感じですね。世界中が混乱しました。そして今でも新規感染者数は増え続けています。
コロナ感染拡大により、我々の生活は一変しました。ただ、悪い事ばかりではありません。働き方や生活スタイルを見直すきっかけになったことも事実です。やってみたら意外と問題なくやれたってことも、少なからずあるのではないでしょうか。我々の様な食の流通にかかわる仕事はなかなか難しいですが…。

風邪薬が売れない？

思わぬ副産物もありました。新聞に掲載されてた今年売れなかった商品に「風邪薬」がランクインしてたので、不思議に思いよく考えてみました。今年はコロナ対策をしてるおかげで、インフルエンザや風邪にかかる人が少ないのです。コロナが流行りだした当初、今年の冬はインフルエンザとコロナのダブルパンチで大変なことになると懸念されてましたが、蓋を開けてみれば１１月のインフルエンザ患者は、前年の0.2％に激減してました。なんと99.8％減です！同様に風邪をひく人も激減しているみたいです。やはりウィルス対策には、手洗いとマスクの着用が非常に有効だという事が改めて実証されました。

総菜が売れない

我々の業界的には、飲食店が大変な状況なので当然業務需要は激減しています。その代わり、食品スーパーをはじめ量販店は好調が続いています。その中でも特記すべきは、今まで伸び続けてきた「お惣菜」が売れなくなってきていることです。決して前年割れをしている訳ではなく、伸び悩んでいるという事です。それに相反して伸びている部門が「生鮮」です。精肉は以前から伸びてますが、コロナ禍で青果・鮮魚がかなり伸びてます。これは色々な説がありますが、私が思うに、家にいる時間が多くなり、料理を楽しむ機会が増えたからではないかと思ってます。これは非常に喜ばしいことです。コロナ禍になる前は、とにかく時短・簡便が強く叫ばれていました。前述した総菜が伸びていたのも頷けます。ところが、コロナがきっかけとなって、自分で料理を作る楽しさや醍醐味を再発見したのではないのでしょうか。保存料や添加物を使わない自宅で作る手料理は、栄養面でもお勧めです。

お母さんの味

私は常々思ってます。子供が大人になった時、お母さんの味を懐かしく思えるような、そんな日本になって欲しいです。子供の時に味わったお母さんの味が、コンビニやスーパーの総菜の味では寂しすぎませんか？日本の定番食カレーライスでも、それぞれの家庭の味があると思います。カレーのルーから作るのは大変ですが、ひと手間加えるだけでその家庭のオリジナルの味になります。世のお母様お父様方、是非手料理を作って笑顔のある家庭にしていきましょう！

今年一年ありがとうございました。

来年は良い年になりますように！