所得の差で野菜の摂取量が…。
所得と食べ物の因果関係をテーマにした記事を読んで、大変興味深かったのと同時に、ショックを受けました。
所得が低いほど「炭水化物」を食べる!
データによると、低所得層は「炭水化物」の摂取比率が高いことがわかります。「野菜」の摂取量は所得によってかなりの差があり、所得が高いほど摂取量が増えています。「肉」も同様の傾向があります。炭水化物は肉や野菜と比べると、手ごろな価格でお腹を満たしやすいので高くなっているのかもしれません。つまり、野菜はもう高嶺の花になっているという事なのでしょうか。本来野菜は庶民の味方であるはずです。所得が高い層は、健康に気を使っている方が多いというのは分かりますが、所得に関係なく野菜を摂取して健康寿命を延ばしてほしいと願うばかりです。
食生活以外にも?
統計値は食生活のほかに、様々な項目と所得の関連について報告されています。食べ物以外の統計値も併せて比較してみると、違った側面が見えてきます。その中で、顕著な違いとして報告されている文言をピックアップしてみると下記のような傾向がみられると記されています。
●現在習慣的に喫煙している者の割合は、世帯の所得が600万円以上に比較して、男女とも200万円未満と200~600万円未満で高い。
●生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者の割合は、世帯の所得が600万円以上に比較して、男性では200万円未満で低く、女性ではさほどの差はみられない。
●健診等の未受診者の割合は、世帯の所得が600万円以上に比較して、男性では200万円未満と200~600万円未満で高く、女性では200万円未満の世帯員で高い。
●肥満者の割合は、男女とも世帯の所得が600万円以上に比較して、200万円未満で高い。
●歯の本数が20歯未満の者の割合は、世帯の所得が600万円以上に比較して、男女とも200万円未満と200~600 万円未満で高い。
健康に暮らすには、規律のある生活を!
食生活と総合して考えると、年収が低いと日々の暮らしの中の「規律度」が低くなっていく傾向があるかもしれません。食生活においても、単にコスト面だけでなく、栄養バランスへの配慮や、手作りをして安全なものを安く食べる工夫が、年収が低いとおろそかになる傾向にあるのではないかと記されています。
たばこなどの嗜好品は決して安くはありません。特にたばこは「百害あって一利なし」であることを知らない人はいません。健康を維持しようと思えば禁煙し、定期的な健康診断や毎日の歯磨きは欠かせません。そうした日々の生活の”規律の度合い”は食生活にも表れるのです。
規律ある食事とは、健康に暮らすために栄養バランスを考えさまざまな食材をとることです。低所得者が炭水化物過多の傾向にあるのは、コスト面ではなく、安易なジャンクフードなどに流れているからのように思われます。工夫すればタンパク質や野菜も豊富な料理が低価格で作ることは可能なのです。
日々の生活を創意工夫して、健康に暮らせる体作りをしていきましょう!そして、我々がその一端を担える様に日々野菜の流通を考えていきます!